血液中のブドウ糖はインスリンによって分解

血液中のブドウ糖はインスリンによって分解され、エネルギーになるわけですが、インスリンの分解できる量を上回ったブドウ糖は分解されませんから、そのまま血液の中に残ってしまいます。そのため、食べ過ぎやカロリーオーバーの食事は高血糖を招きます。つまり、食材によっても血糖値のコントロールがある程度可能ということになります。では、具体的にどのような食材がいいのでしょう?血糖値をあげる一番の張本人である炭水化物の吸収を遅らせるお酢には、血糖値の上昇を抑える効果があります。酒粕やニガウリにはインスリンの分泌を促したり、インスリンの作用を補う働きがあり、バナナや玉ねぎは血糖値を下げる効果があります。他には、食物繊維を多く含む野菜類や根菜類、高たんぱく・低脂肪で低カロリーの大豆製品が良いといわれています。オクラや山芋などのネバネバも糖尿病改善にいいとされています。血糖値が高い高血糖という症状は、検査をすれば数値として血糖値が高いという症状が認められますが、具体的な自覚症状が殆どありません。ですから、気づかぬうちに悪化していることも多々あります。高血糖では自覚症状が殆どありませんが、放置していると、やがて糖尿病へと繋がります。糖尿病に発展すると、糖尿病が併発しやすい合併症を発症する危険が増大します。糖尿病も、のどの渇きや頻繁な空腹感などを感じる程度で、軽症の間は殆ど自覚症状がありません。しかし、糖尿病から併発する合併症は大変危険な病気ばかりです。高血糖の人は血圧が高くなりがちで、高脂血症や高血圧症を併発しやすくなります。高血圧は心筋梗塞や脳卒中など、発症したら、即、命に重大な危険を及ぼす病なのは誰もが知るところですね。高血糖の人は動脈硬化が原因で起こる脳梗塞や心筋梗塞になる危険度が、一般の人の2~4倍にも増大するといわれています。また、糖尿病は糖尿病性網膜症という病気を発症しやすく、糖尿病性網膜症は最悪の場合、失明してしまいます。糖尿病が発症して4~5年で、半数近くの人が糖尿病性網膜症を発症するともいわれている怖い病です。糖尿病性神経障害は、特に手足の末梢神経がおかされることが多く、手足の末端から壊疽していくケースもあり、最悪は切断せざるを得なくなります。他にも、糖尿病性腎症は、その名の通り、腎臓に障害が出る病です。腎臓に障害が出ると、体内の老廃物を排出する機能が衰えますから、様々な肉体的不具合が起きてきます。お酒が血糖値をあげるので危険ということは、おそらく殆どの人が知っていることでしょう。ですが、タバコも高血糖の人には危険だということは案外知られていないかもしれません。喫煙の悪影響は肺がんリスクを高めるだけではありません。お酒には糖分が多く含まれているものもたくさんあり、血圧を上げる作用があるのは良く知られていることですが、タバコには直接血糖値に関与する働きはないようです。しかし、タバコには血管を収縮させる働きがあります。妊婦がタバコを吸うと良くないといわれるのは、もちろん、胎児に悪い影響があるからですが、一番大きな問題はタバコを吸うことによって血管が収縮し、胎児に送られる酸素が減ることです。高血糖の人は元々血管が硬くなる傾向があります。ですから、タバコを吸うと、元々硬くなっている血管が更に収縮することになり、血栓ができたり血管が詰まってしまうリスクが高くなるのです。この症状が心臓で起きれば心筋梗塞を起こしますし、脳で起これば脳梗塞です。それらの直接命に関わる部位ではなかったとしても、特に血管の細い手足などの抹消部では起こりやすいので、その先の部分が壊疽してしまい、最悪は手足の切断をしなければならなくなります。このように喫煙は直接血糖値を上げたりする訳ではありませんが、高血糖の合併症を起こすリスクや症状を悪化させるリスクが非常に高くなるのです。高血糖の喫煙者が医師からタバコをやめるようにいわれるのはそのためです。