代償性発汗って?

代償性発汗とは、手掌多汗症改善のための交感神経切断手術を行った人に現れる副作用の一つです。手掌多汗症は交感神経が過敏に反応することから起こるとされているため、その改善のための手術では交感神経の切断が行われます。しかし、この手術を行うと、手足の発汗は抑えられるのですが、その代わりに身体の別の部位の発汗が増加してしまうことがあります。その症状を代償性発汗といいます。具体的には、背中やお腹、太もも、お尻、ひざの裏側など、それまでは殆ど汗をかかなかった部位からの汗が増えてしまう現象です。この副作用は個人差もあるので、全員が必ず発症する訳ではなく、また、その症状の重症度にも違いがあります。この代償性発汗は、気温が25度を超えると、胸より下の下半身に特に汗をかくのが特徴です。酷い場合には服がびっしょり濡れるほどの汗をかき、いすに座っている場合などはお尻や太ももが特に汗をかきやすくなるようです。これは交感神経を切断してしまったことにより、温熱性発汗を抑制する機能が弱まったり、働きにくくなる為に、以前より大量の汗をかいてしまうのです。腔鏡下胸部交感神経遮断術を行った人のうちの80%以上が発症するというデータがあり、そのうち60%以上の人が生活に支障をきたすほど酷い状態になったという結果が出ているそうです。交感神経は一度切除してしまうと二度と元に戻すことはできませんから、手術を受ける際には慎重に判断してください。

血糖値が50mg/dlを下回ると低血糖

一般的に正常値といわれる80~100mg/dlという数値は、空腹時の数値になります。ですから、血糖値に関しては、測定するタイミングが大変重要です。また、血糖値が50mg/dlを下回ると低血糖といわれ、そのまま低下すると危険ですから、70mg/dl以下になったら糖分を摂取する必要があるといわれています。血糖値が低くなると、人間は動くエネルギーを失います。何らかの原因で血糖値が極端に下がってしまうと、それは車でいうガス欠の状態を招き、最悪の場合はそのまま意識を失って生命の危険に瀕することさえあります。逆に血糖値が高いまま放置すると糖尿病になってしまいます。糖尿病は殆ど自覚症状が無いため、知らないうちに進行してしまっていることが多いのです。糖尿病が進行すると、生命に危険を及ぼす様々な合併症を引き起こしてしまうので、早めに血糖値を下げる必要があります。血糖値を下げる方法にも色々あるのですが、まず、その原因を知ることが重要です。血液中の糖分は、すい臓から分泌されるインスリンによって分解されます。そのインスリンが分泌できていなかったり、分泌量が足りない場合には、インスリンを注射などで補う必要があるでしょう。しかし、体内でのインスリン分泌が正常の場合には、血糖値の異常な上昇の原因は食べ過ぎや糖分の取りすぎなどの生活習慣ということになります。ですから、血糖値を下げるためには、食生活の改善と適度な運動を行い、生活習慣を改善する必要があります。一般的には生活習慣を改善できれば血糖値のコントロールができます。その生活改善の基本が、食事内容の見直しをして暴飲暴食を避けるということです。糖分やカロリーの過剰摂取を控えることを常に心がけるのはもちろん、飲酒、タバコ、運動不足、ストレスなども様々な面で影響を及ぼしますから、生活を全般的に見直す必要があります。血糖値と食事内容には大変密接な関係があります。血糖値とは血液中のブドウ糖濃度を数値で表したものです。この数値が正常値より高ければ高血糖と呼ばれ、低すぎれば低血糖と呼ばれます。食事をすると消化された食べ物はブドウ糖に分解されて血液中を流れます。そして、身体や脳を動かすエネルギーとなり、そのエネルギーを使うと血糖値が下がり、空腹感を感じるようになります。ですから、食後しばらくすると血糖値は一気に上昇します。このブドウ糖を分解してエネルギーに変えるのがインスリンです。

ソフトドリンクケトーシスという名前の病気

ペットボトル症候群は通称で、本来はソフトドリンクケトーシスという名前の病気です。スポーツドリンクや清涼飲料水には多くの糖分が含まれています。特に一部のスポーツ飲料は、スポーツなどで使ったエネルギーを即補充する為、吸収しやすいブドウ糖の形で含んでいます。そして、生理食塩水に近い浸透圧で作られているので、すぐに吸収されます。また、清涼飲料水はとても多くの糖分を含んでいる為、飲んでも飲んでものどが渇くという症状がおきやすいのが特徴です。これらを知らずに清涼飲料水やスポーツドリンクを一気に大量に飲んで急性糖尿病で病院に運ばれるケースもあります。このように清涼飲料水やスポーツドリンクの飲みすぎが引き起こす高血糖の状態をペットボトル症候群と呼んでいます。一気に飲んで発症する急性糖尿病だけがペットボトル症候群ではありません。日々、清涼飲料水やスポーツドリンクを水代わりに飲む習慣を持ち、常に高血糖の状態に陥っている人も同様にペットボトル症候群と呼びます。子供の場合は特に甘いものを好む傾向がありますし、「清涼飲料水は身体に悪い」と思っていても「スポーツドリンクは身体に良い」と勘違いしている人も多く、日常的にスポーツドリンクを水代わりに飲んで糖尿病に陥る子供も増えています。スポーツドリンクは激しい運動時の水分補給やエネルギー補給には大変適した飲み物ですが、家庭内で運動せずに過ごしている状態では糖分の過剰摂取になってしまいます。健康診断の結果で、血糖値が高いとか低いとかいわれて再検査になることはありますが、では正常値がどれくらいなのか?ということはあまり記載されていません。血糖値というのは、一人の同じ人間でも一日の間でかなり変動があります。そもそも血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の濃度をあらわした数値です。食事を取れば血液中のブドウ糖量は一気に上昇しますから、血糖値が上がります。血液中のブドウ糖濃度が下がると、人間は空腹感を感じるようになっていますので、空腹時に計測すれば血糖値は低いというわけです。つまり、一日三食が基本の人間の場合、一日の間で血糖値は何度も上下を繰り返すことになります。一日の間で変動を繰り返す血糖値は、正常値がどれくらいと設定するのが難しいのです。一般的には食後45分~1時間後の一番血糖値があがった時に140mg/dl未満が理想的な数値といわれており、食後2~3時間で食前の血糖値に戻るといわれています。食後2時間後に血糖値が180mg/dlを超えていると血糖値が高いといわれ、140mg/dl以下なら正常と判断されています。